おざブロ 2013/6/24
強くなる選手の条件
投稿日時:2013/06/24(月) 23:09
「一流と二流を分ける思考スキル」
福岡大学スポーツ科学部
山口幸生
本講義では,思考レベルにおける一流と二流以下の違いを示すことにより,世界のトップレベルを
目指すために何が必要であるかをジュニア選手に啓蒙することを目的とした.
<概要>
強調した点は「素直さ」「仮説検証力」「行動変容スキル」である.別に言うことを聞かせたくて「素
直になれ」と言っているわけではない.優れた選手や指導者,ビジネスマン,研究者と話しをしてい
ると,ほとんど例外なく「素直」であることが多いようである.いやそんなわけがない,一流ほど自
信家でプライドが高く素直でないはずだ,と思われる方もいるかもしれない.しかし,トップクラス
の選手を指導する指導者達も口を揃えて同じことを言う.人間は「感情の生き物」なので,普通は「好
き嫌い」や自分にとって「心地よい」かどうかで,物事を判断する傾向がある.あの人は嫌いだから
あの人の言うことは聞かない,信じない,または,あの人は好きだから,あの人の言っていることは
正しい,などである.しかし,どんなに優れた人間でも間違えるし,大嫌いな人でも正しいこと言う
ことがある.ここで言う「素直」とは,感情に流されず,まずは相手の話をじっくり聞ける,そして
偏った目で物事を判断しない,と言う意味である.ある研究者はコミュニケーションにおける行動変
容プロセスを「注目」「理解」「納得」「意図」「実行」に区分した.これらのプロセスがうまくいけば
コミュニケーションが円滑になり,適切な行動変容が起こりやすいことになる.特に最初の「注目」
「理解」のプロセスが適切であれば,「よくわかりました.やってみます.」となるか「よく分かりま
した.でも○○という理由でやりません.」「よくわかりません.○○はどういう意味ですか?」とな
る.しかし不適切だと「なんとなく聞く気にならない」「よくわからないので,もう聞かない」「だい
たいこういうことですね(誤解),でも・・・」となってしまう.これでは,せっかくの助言も無駄に
なる.ここに一流と二流以下との違いがあるというわけである.
「仮説検証力」については,客観的に世の中や人間を観察し,常に頭の中で「問い」をたてながら,
行動・プレーし,「問い」が正しいかったかどうか細かく検証していく、このような思考プロセスが重
要であることを強調した.
その他に「志」を持ち続けること,「目標設定」「行動の見通し感覚」「良い変化への注目」「積極的
な対処」「気持ちの切り替え」などの行動変容スキルについて説明し,世の中で成功している人ほど,
これらのスキルが高いことについて説明した.
どん欲に助言を求め,自分のものにしたうえで,自ら思考して努力し続ける.これが一流につなが
る道となる,と言えるであろう.
【トップ指導者の声】
・物事に取り組む姿勢、態度が
素直でまじめ、積極的である
・一言、素直である
・やり抜く力がある
この文章は中牟田杯の教育プログラムの抜粋。
強くなる人の条件は
姿勢・態度がまじめ
積極的
素直
やり抜く力がある。
この能力は本当に大切です!!
おざ
福岡大学スポーツ科学部
山口幸生
本講義では,思考レベルにおける一流と二流以下の違いを示すことにより,世界のトップレベルを
目指すために何が必要であるかをジュニア選手に啓蒙することを目的とした.
<概要>
強調した点は「素直さ」「仮説検証力」「行動変容スキル」である.別に言うことを聞かせたくて「素
直になれ」と言っているわけではない.優れた選手や指導者,ビジネスマン,研究者と話しをしてい
ると,ほとんど例外なく「素直」であることが多いようである.いやそんなわけがない,一流ほど自
信家でプライドが高く素直でないはずだ,と思われる方もいるかもしれない.しかし,トップクラス
の選手を指導する指導者達も口を揃えて同じことを言う.人間は「感情の生き物」なので,普通は「好
き嫌い」や自分にとって「心地よい」かどうかで,物事を判断する傾向がある.あの人は嫌いだから
あの人の言うことは聞かない,信じない,または,あの人は好きだから,あの人の言っていることは
正しい,などである.しかし,どんなに優れた人間でも間違えるし,大嫌いな人でも正しいこと言う
ことがある.ここで言う「素直」とは,感情に流されず,まずは相手の話をじっくり聞ける,そして
偏った目で物事を判断しない,と言う意味である.ある研究者はコミュニケーションにおける行動変
容プロセスを「注目」「理解」「納得」「意図」「実行」に区分した.これらのプロセスがうまくいけば
コミュニケーションが円滑になり,適切な行動変容が起こりやすいことになる.特に最初の「注目」
「理解」のプロセスが適切であれば,「よくわかりました.やってみます.」となるか「よく分かりま
した.でも○○という理由でやりません.」「よくわかりません.○○はどういう意味ですか?」とな
る.しかし不適切だと「なんとなく聞く気にならない」「よくわからないので,もう聞かない」「だい
たいこういうことですね(誤解),でも・・・」となってしまう.これでは,せっかくの助言も無駄に
なる.ここに一流と二流以下との違いがあるというわけである.
「仮説検証力」については,客観的に世の中や人間を観察し,常に頭の中で「問い」をたてながら,
行動・プレーし,「問い」が正しいかったかどうか細かく検証していく、このような思考プロセスが重
要であることを強調した.
その他に「志」を持ち続けること,「目標設定」「行動の見通し感覚」「良い変化への注目」「積極的
な対処」「気持ちの切り替え」などの行動変容スキルについて説明し,世の中で成功している人ほど,
これらのスキルが高いことについて説明した.
どん欲に助言を求め,自分のものにしたうえで,自ら思考して努力し続ける.これが一流につなが
る道となる,と言えるであろう.
【トップ指導者の声】
・物事に取り組む姿勢、態度が
素直でまじめ、積極的である
・一言、素直である
・やり抜く力がある
この文章は中牟田杯の教育プログラムの抜粋。
強くなる人の条件は
姿勢・態度がまじめ
積極的
素直
やり抜く力がある。
この能力は本当に大切です!!
おざ
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